時空の彼方
「俺達にこんな事してただですむと思ってないだろ」
「そうだなぁ、ちょっと夜身体で詫びれば俺達の機嫌も治るかもしれんぞ」
ニマニマと下品な笑みを浮かべる。その意味が分かったのか女が泣き始める。
女の親も出てきて頭を下げる。が、隊士達は許さない。
ムカつくと思った瞬間、優は隊士の腕を掴みおもいっきり捻りあげていた。
「い!いでででで!!離っ」
「黙って聞いてらベラベラベラベラ、うるせーんだよ蝉か?夏だから張り切っちゃった蝉なのか?」
ミシミシ音を立てる腕をさらに捻り上げる。優は周りの野次馬が騒ぎ始めるのも気にせず捻って捻って捻りまくる。
隊士はたまらず悲鳴をあげる。他の二人も仲間が捕まっているせいか動こうとしない。
「はい、動くとポキッとイクからね~。てか、うるせーつってんだろ!!蝉男」