時空の彼方




蝉男(優命名、腕捩られてる隊士)は歯を食いしばり黙るが、顔には玉のような汗が浮かんでいる。



「貴様、我等が誰だと思っ…」



蝉男の仲間が刀の切っ先を優に突き付け喚く。




「あ?壬生浪士組の名無し君だろ?誰って名前知らねぇし、興味もねぇし。もう隊士Aとかでいいだろ定番で」



「きさっ!があぁ!!」



優の馬鹿にしたような言い方に激昂した蝉男が動いた瞬間、ボキッという折れる音とともに優の手に振動が伝わった。



「あ、折れた?」



パッと手を離すとだらんと蝉男の腕が力無く落ちる。



「貴様ぁ!!」



それを見た隊士A(さっき命名)と隊士B(残り)が切りかかってきた。周りの野次馬から悲鳴があがる。



隊士Aと隊士Bの刀が優に届く寸前、優の蹴りが決まり、その刀は軌道を大きく外れ、地面に突き刺さった。



隊士達はあそこ(まぁ、簡単に言うと金○)を押さえプルプル震えながら、倒れていた。



周りの野次馬の男達は自分のを押さえ隊士達を見ている。





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