時空の彼方
「こんな所あったっけ?」
「京都なんだから、こういった所は多いんじゃない?えっと、多分この神社じゃないかな」
桜子は地図で現在地らしき神社の場所を指す、確かに点々と神社や寺院の記号がある。
かなり広い神社らしい。と、遠くに淡い光が見えた。
「神主さんの家かな?」
「そうかも!早くホテルに戻りたいし、電話かりましょ」
急いで走るが、何処かおかしい。
「なぁ、静か過ぎねぇか?」
「そうかな…」
東京より静かなのは分かるが、ここは静か過ぎるのだ。それに暗い。
地図で確認したが町から少し離れているが近くには大型のスーパーもあったはずだ。しかし、その明かりも見えない。