時空の彼方
「えっと、私たちはイジンさん?ではなくて、大学のサークルで登山に来たのですが、仲間とはぐれてしまって。タクシーとか呼んで頂けませんか?」
「たくしぃ?知らんなぁ…、にしても、お嬢さんら奇妙な着物着てはるの。わしゃてっきりメリケンから来た人や思ったわ」
(何かおかしい、電話もタクシーも知らねぇなんて変だ。)
「なぁ、爺さん。今何の年だ?」
「ちょ!?優!!何言って…」
そう聞くと老人は不思議そうな顔をしながらも教えてくれた。