冗談じゃない!~ヤンキー先生と秘密のⅩゲーム~
ナデシコは、やっと口を開いた。とてもか細い声で。
「……し……死ねばいいのに…って、言われて……。」
「次は当てるってさ。」
「怖いよ!ばれたのかな?それともあたし1人がなんかしちゃったの?!」
「わかんねぇ…けど、クラスメイトではないな。反感どころか好かれてるよ。」
スイレンも頷く。
「このこと、あたし達だけじゃきっとどうしようもないよ。情報も集まらないし、崎先生と立宮先生にだけでも言うべきだと思うよ。」
「だな。部室は、鍵かけちまえば防音設備になってるし、外からじゃなんにも聞こえないよ?なあ、守ってもらおうよ。あたし達もそばにいるから。」
ナデシコは、小さく、本当に小さく頷いた。