冗談じゃない!~ヤンキー先生と秘密のⅩゲーム~



「すみませんでした!!」

ナデシコの家の中で、崎冬馬はナデシコの母親に頭を下げていた。


「お嬢さんをこんな怖い目に合わせてしまったのは、俺の責任なんです!
本当に申し訳ありません!」



ナデシコの母親は、両手をブンブンとふると、崎冬馬に向かって言った。

「先生、顔を上げてください。
私はむしろ嬉しいんですよ。先生とうちの子が、そのー、こういう関係だった…ときいて。」



ナデシコの母親は、両手でハートマークをつくると笑った。



「今日は、学校を休ませますね。」

キッチンの椅子に体育座りをしてうずくまるナデシコをちらっと見ながら、ナデシコの母親は崎冬馬に囁いた。

崎冬馬は頷く。



「……で、先生にお願いがあるんですけど……」





ナデシコの母親は、少し言いにくそうに顔を歪めた。



「なんでしょうか?」



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