冗談じゃない!~ヤンキー先生と秘密のⅩゲーム~
「みんな、楽しみにしてますよ。
なんせ、憧れの崎先輩ですからね。」
「俺はただ走り回って、暴れただけだろう。
憧れるところなど、ないと思うんだが。」
「特に、レンがね。」
崎冬馬は、頷くと授業の準備をした。
───ガラ───
「崎先生!!」
ツバキとスイレンが勢いよく準備室に入ってくる。
「ナデシコは?!」
「家でやすませてるよ。
あ、そうだ。今日放課後、片岡の家で集まるんだ。お前らも来るといい。谷沢は、立宮でも連れてきなよ。」
ツバキは一瞬顔を赤らめたが、すぐにもとに戻った。
「じゃあ、立宮に乗っけて行ってもらう。
先生、ナデシコを……よろしくね」
ツバキはそのまま後ろを見ると、教室に帰って行った。
スイレンは2人にお辞儀をすると、ツバキを追うように、かけて行った。