『携帯彼氏』の災難!?
舌打ちせずにはいられない。

「まあとりあえず、彼のこと少しは構ってやったらどうです? ちょっとは気晴らしになるんじゃないですか?」

「…お前、コイツを見たろ? こんなチャラ男、見ているだけでストレスが溜まる」

薄茶色の髪はアゴまで伸びていて、ピアスをいくつも付けていた。

見た目20そこそこ。しかし笑顔を見ると、童顔に見える。

軽い口調と、バカっぽいしゃべり方。

チャラ男と称されるに相応しい男。

「ミナが『理想の彼氏』と言っていたが、あの女はこんなのが好みだったのか」

趣味が悪すぎる、と顔に出してみせる。

「アハハ。最近の流行りみたいなものですかね」

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