『携帯彼氏』の災難!?
『きっキミの名前ってマカって言うの?』

「ああ、そうだ」

『いっ良い名前だね』

「そりゃどうも」

両親の名前の頭文字を合わせただけの、言わば語呂合わせのような名前だが。

『………』

「じゃあな」

『わああ! もうちょっと話そうよ!』

男は涙目で訴えかけてくる。

「何だ? 私は腹が減っているんだ」

『ちょっとだけでも良いから、話そうよ。オレ、寂し過ぎるよ』

「知ったことか」

そう言うと、再びゲージと数値が下がる。

「あっ、もう10だ」

確か最初見た時は50だった。
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