『携帯彼氏』の災難!?
『わっ! 早! 上がるのが早い場合はあるけど、下がりでここまで早い人はいないよ!』

「何事にも始まりはある」

『上手いこと言ってる場合じゃないって! …ピンチなの、分かってる?』

挑発的なその目に、カチーンッ★ときた。

「ほお…。何だかおもしろそうなことになりそうだな」

『まあ人によっては、だけどね』

「ふぅん。だが一つだけ、お前に警告してやろう」

『なに?』

私は起き上がり、真っ直ぐに男と向かい合った。

「生憎と私は普通の人間ではない」

『…えっ?』

男がマヌケ面になった。
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