『携帯彼氏』の災難!?
しかも彼女の姿にブレて、異形のものが見える。

ギリギリ人の形を留めた肉の塊が、彼女を落とそうとしているように見える。

その彼女の手には、ケータイが…。

「…おい、ハズミ。あの子はまさか」

そこまで言って、私は自分のケータイを彼女へ向けた。

『ヤバッ…! マカ、あの子ラブゲージ100の状態になってる!』

「くっ!」

咄嗟にカバンを放り出し、ケータイを握り締めたまま走り出した。

しかし彼女に近付くにつれ、霧のようなものが見えてきた。

しかも…体が重くなっていく。

「おい…。コレは…」


< 38 / 92 >

この作品をシェア

pagetop