『携帯彼氏』の災難!?
一度目を閉じた。

体から熱が湧き上がる!

気を体内で爆発させた。

目を開ければ、体は自由に動く。

私は一気に駆け出し、彼女の肩を掴み、そのまま倒れ込んだ。

ぎっギリギリだった…。

すでに彼女の上半身は手すりの向こうにあったから…。

「うっ…」

彼女は苦しそうに顔を歪め、しかし意識は戻らない。

私は彼女の手から、ケータイを奪った。

眼鏡をかけた真面目そうな男が、待ち受けに写っていた。

『邪魔するなよ…!』

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