『携帯彼氏』の災難!?
忌々しそうに私を睨んでくる。

「黙れ」

だが私も負けない。

彼女を抱き締めたまま、男を睨み返した。

「私の眼の届くところで、余計な事件を起こすな。己が死を受け入れられぬ半端者がっ!」

ぐっ、とケータイに気を入れる。

バチバチッ!

握っているケータイから電気が放たれる。

『うあっ!』

「道連れがいなければ成仏も出来ないか? そういう存在こそ、私を一番苛立たせる! とっとと消えろ!」

バチンッ!

最後に強烈な電気を放ち、ケータイの画面は黒く染まった。
< 41 / 92 >

この作品をシェア

pagetop