『携帯彼氏』の災難!?
黒い画面に映るのは、私の赤い両目。

「ふぅ…」

…いささか気を使い過ぎた。

まさかこの子から、気を奪うワケにもいかないしな。

『マカ! 大丈夫?』

ハズミが声をかけてきたので、私は自分のケータイを見た。

「…何とかな」

『アレ? キミの両目…赤い?』

「ああ、ウチの血族は力を使うとこうなる…。私は万物の気を使うからな」

一時、私のことが都市伝説になったこともあったっけ。

そんなことを思いながら、ハズミの心配そうな顔を見る。
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