『携帯彼氏』の災難!?
ハズミの顔色が見る見る悪くなる。

ラブゲージも下がっていく。

「…まあさっきも言ったが、お前から何かしないなら私も動きはしない」

『そう…』

それでもまだ、下がり続ける。

…思えばコイツも不憫だ。

宿ったケータイの持ち主が、私じゃな。

「あっああ、そうだ。ハズミ、ゲームしないか?」

『ゲーム?』

私はテーブルにノートパソコンを置いて、起動させる。

「カードゲームなら、一緒にやれるだろう。神経衰弱はどうだ?」

『でも一人用だろ?』

ケータイ画面をパソコンに向けてやる。

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