『携帯彼氏』の災難!?
私はキシから貰った茶封筒を、セツカに差し出した。

「ちょっと読んで見てくれ」

「うん」

セツカは受け取り、中の書類を出して、読んだ。

―十分後。

「…ふぅん。まっ、普通の人間が作ったにしては、立派なんじゃない?」

「このシステムなんだが、ラブゲージというものをなくして、ただケータイに落とすということは可能か?」

私はケータイを取り出し、振った。

二人は顔を見合わせる。

「まあ…不可能ではないと思うけど…」

「どうした? マカ。何でそんなことを言い出す?」

「便利だと思ってな」
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