『携帯彼氏』の災難!?
「本当に友人だっただけです。ところであなたは?」

「あっああ、失礼しました」

彼は律儀にも頭を下げた。

「羽澄の兄…と言っても腹違いですけど、澄夜と言います。今は中学校の教師をしています」

「―そうですか。私はマカと言います」

私も頭を下げた。

「あのっ、羽澄のことに関して、何か知りませんか?」

澄夜は青い顔で、必死だった。

「一年前…羽澄はいきなり自殺をしました。睡眠薬を大量に摂取して…。理由は未だに分かっていないんです。どうしてあんなことを…」

そう言って顔を手で覆ってしまった。

「…羽澄さんは自殺だったんですね?」

「…ええ。しかし理由が全く分からないのです」

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