『携帯彼氏』の災難!?
「うん」

『だけど婚約したって聞いて…。今まで抑えていた感情が爆発した。気付いていたら睡眠薬をいっぱい飲んでた。朦朧とした意識の中で、ケータイに最後にオレの気持ちを残したんだ』

誰に宛てるでもない愛の遺言。

さぞかし周囲を悩ませただろう。

『でもケータイの存在だけが、死んだ後も感じていた。そして気付いたら…』

「【携帯彼氏】になっていたのか。…さぞかしゾッとしただろ?」

『そんなことはないよ。女の子と遊ぶの、昔っから好きだったし』

「何じゃそら」

『ふふっ』

笑顔を取り戻しつつあるハズミだが、そのラブゲージは40。
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