『携帯彼氏』の災難!?
『…分かってるよ。オレはウソをつき過ぎた』

ハズミは観念したように、ため息をついた。

『オレを、消す?』

真っ直ぐに見てくるハズミの眼は、今までに見たことがないぐらい澄んでいた。

「…いや、それなんだがな」

『うん』

「お前に選択を与えようと思う」

『選択?』

「ああ。ルカに預けたマミヤにも、同じ選択をさせる。まあどっちを選ぶかは、お前達次第だが」

『…選択の内容は?』

「一つはこのまま消滅。私の力を使わずとも、お前らを成仏させる方法を、セツカが見つけた。痛みも苦しみもなく、解き放たれる」

『うん…』

「そしてもう一つは…」
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