『携帯彼氏』の災難!?
そう言ってハイタッチ。

「上手くいったようだな」

ソウマに声をかけると、頭を下げてきた。

「次期当主のご命令ですしね」

「セツカはどうした?」

「疲れて眠っていますよ。一週間、ほぼ徹夜でしたから。ああ、あとキシくんもですね」

「そうか」

今回、二人には本当に世話になった。

「でもまだ、信じられないんだよね。…オレ、ちゃんとよみがえったのかな?」

羽澄が手を握ったり、開いたりした。

なので私はぎゅっと羽澄の頬を抓った。

「ひだっ!」
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