俺と私
実の息子に何言ってんだこのババァ
「ちょっと春香! 友達来てるわよー!!」
母さんが2階に向かって姉貴を呼ぶ
「えー? だれ?」
姉貴が階段を下りてくる
姉貴も同じ反応だ
「ところであなたなんで男物の制服着てるの?」
「は?」
壁についている全身鏡を除くと小柄な女の子がいた
ダボダボの男子用制服を着て茶色い髪をショートにしている
頭のてっぺんからはアホ毛が1本立っている
「え? だれ?」
顔立ちが整った可愛い女の子が俺の変わりに鏡に映っている
喋るタイミングも同じだ
バタンッ
俺は家を飛び出した
イカれた理科教師山下
俺の思考はすぐにそこにたどり着いた
学校までは走れば20分かからないのに今日はなかなか体が進まないように感じる
ハァハァ
疲れて手を膝について休んでいると街頭に照らされた地面の上に人影が見える
「君、中川君だよね?」
「ちょっと春香! 友達来てるわよー!!」
母さんが2階に向かって姉貴を呼ぶ
「えー? だれ?」
姉貴が階段を下りてくる
姉貴も同じ反応だ
「ところであなたなんで男物の制服着てるの?」
「は?」
壁についている全身鏡を除くと小柄な女の子がいた
ダボダボの男子用制服を着て茶色い髪をショートにしている
頭のてっぺんからはアホ毛が1本立っている
「え? だれ?」
顔立ちが整った可愛い女の子が俺の変わりに鏡に映っている
喋るタイミングも同じだ
バタンッ
俺は家を飛び出した
イカれた理科教師山下
俺の思考はすぐにそこにたどり着いた
学校までは走れば20分かからないのに今日はなかなか体が進まないように感じる
ハァハァ
疲れて手を膝について休んでいると街頭に照らされた地面の上に人影が見える
「君、中川君だよね?」