彼と彼女のヒミツな関係♪


それだけ答えると大島くんはさっさと教室に入って
しまった。


残ったあたし達も須賀くんと別れて教室に入る。


「ねぇ、百合ちゃん?どうしてさっき
大島くんにあんなこと聞いたの?」


「え?別になんとなくね」


また出た、百合ちゃんの言い逃げ作戦。

「百合ちゃん、ちゃんと言ってくれなきゃ分からないよ」

「いいの、あんたはまだ知らなくても」

「でも」


そこまで言った所で先生が教室に入って来た。


あれ?まだチャイム鳴ってないよね?


真っ黒のスーツを着こなして

パパに劣らないくらいのカッコいい顔立ち。

みんなは先生って職業を間違えたって言うけど。


でも教え方も上手だし、みんなからも人気がある。


「百合、お前俺の教科係だろ?何サボってんだよ!」



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