彼と彼女のヒミツな関係♪
2
「心!!」
今日全部の授業が終わって、すぐに慧の待つ場所まで走る。
「ごめん、お待たせ」
「本当だよ、ったく掃除にどれくらい時間かけてんだか・・」
「だってすみずみまでお掃除しないとゴキブリ出ちゃうよ?」
「ハイハイ」
慧が呆れた顔車が止まっている校門に向かう。
周りの子達から何か視線を感じるけど。
それは多分この、隣にいる慧のせいだ。
「オジサンは?」
「パパは一旦家に帰ってからだって。あたしもそうしたかったのに」
「何で?別に制服でもいいじゃん」
「だって、この前お醤油零しそうになったし」
「あ~心はお子ちゃまだからな」
「もう!そうやっていっつもいっつもお子ちゃまって!
これでもあたしの方が慧よりもお姉さんなんだから!」
頬を膨らませて慧を睨む。
「そんな睨まれたって怖くないし。それに」
「それに、何よ」
「お前の事お姉さんなんて思ったことないね」
「ひっどーい!!」
「どっちかっていうと俺がお兄さん、だろ?」