彼と彼女のヒミツな関係♪
大島くんはただ黙ってあたしの話を聞いてくれて。
それが嬉しくてつい
「嬉しいな」
本音が出てしまった..
「何が?」
ドキドキしながら
「えっと、大島くんと一緒にいられることが..その嬉しいなって」
正直に伝えてしまった。
カッコいいか、なんて分からないけど。
でもあたしにとっては大島くんが王子様なんだ。
どんな格好をしてたって
誰を好きだって。
あたしは大島くんが好き。
でもそれを口にすることができない。
「ううん、何でもないの。ごめん、今の言葉忘れて!!」
無理矢理笑顔を作って見せる。
「忘れられないよ。だってもう脳が覚えてるから」
「大島くん」
「ちょっとだけ遠回りして行こうか」
「うん」
大島くんがそう言って笑顔であたしの手を取った。