彼と彼女のヒミツな関係♪


あたしよりも多分先に大島くんを好きで


あたしと同じくらい大事に想っている須賀くんが


何であたしの事を慰めてくれるの?



どうしてそんな事を言ってくれるの?



「何だよ、黒崎その顔」


笑う所じゃないのに、須賀くんがプッと吹き出して笑う。


「だって須賀くんだって」

「言ったろ?俺はお前の事も大事にしたいんだ。初めて気持ちを
打ち明けられたヤツだから」


「須賀くん...」


「俺は大島ももちろん好きだけど。黒崎。お前の事も大事なんだ」


どうしてそんなに優しいの?


普通ならライバルに取られたくないって思うんじゃないの?

だから絶対にあたしの事は応援してくれないんじゃないの?


分かんないよ


「大島が俺を好きでいてくれてる事は100セントないんだ」

腕を引っ張りながらエレベータに乗り込みボタンを押しながら

何かを決めたように話始める須賀くん。

「だってそれは」

「見てて分かるんだよ!!アイツが誰を見つめているのか」

< 189 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop