彼と彼女のヒミツな関係♪
..頭が真っ白になるってこういうことなんだって
初めて知った。
大島くんは誰も好きじゃない。
じゃああたしは..
茫然として立っているあたしの手を離した須賀くんが
ずかずかと大島くんの方に歩いて行く。
須賀くん?
「大島!嘘を付くなよ!お前、黒崎の事が好きじゃないのかよ!」
突然上がった声に大島くんだけじゃない、あたしも、近藤さんもびっくりする。
「須賀..」
「はっきりしろよ!じゃないと黒崎も近藤も..俺も」
チラッと見てくれる須賀くんの視線に、大島くんが合わせる。
あたしの姿に少し驚いた顔をしてる。
「お前黒崎が好きなんだろう!?」
正面に向き直ってまっすぐ見つめながら話す須賀くん。
手をぎゅっと握りながら大島くんの言葉を待つけど
大島くんは
「僕は本当に誰も好きじゃない」
そう言い捨ててあたし達の前から立ち去った。