彼と彼女のヒミツな関係♪
全ての授業が終わり、みんながぞろぞろ帰っていく。
僕はこの教室の空気に居たたまれない気持ちになり、掃除が終わり次第
逃げるように学校を後にした。
空は目を細めなければならないほどの晴天。
今の僕とは正反対だ。
認めてしまえば..楽なのかもしれない。
でも僕には
何も出来ない。
奪う?
そんな事したって黒崎さんを傷つけるだけだ。
こんな根性無しの僕なんか..
「蓮?」
とぼとぼと歩いていると、ここにいるはずのない声に驚き振り返る。
どうして、ここに..
「久しぶりだな、蓮」
「に、兄さん!」