彼と彼女のヒミツな関係♪
おばあちゃんの声が優しくて
じーんと心に伝わってきて
つい泣きそうになるけれど。
でもブンブンっと顔を左右に振ってそれから
おばあちゃんに全部話した。
「そう、そんな事があったのね」
おばあちゃんはため息をつきながらそう言うと
テーブルに置いてあったカップに手を伸ばした。
ごくっと一口飲んでからテーブルに戻すと
「心ちゃん、本当に好きなのね、彼が」
ニコッと笑って今度はあたしの頭を優しく撫でる。
「おばあちゃんはどうだったの?おじいちゃんとは」
そういえばあたし、おばあちゃんからあまりお話を聞けなかった気がする。
おばあちゃんがおじいちゃんを昔どう思っていたかなんて。
「わたしはね。小さい頃からおじいちゃんが大好きだったのよ。
しかもおじいちゃんってばすごくモテてね」
「おじいちゃん、カッコいいもんね」
「そうなのよ、もう昔からそうなの。だからすごくヤキモチをやいたりしたわ」
「そうなんだ」
「でもお互い好きだって知って花が出来てね」
「結婚したんだよね」
「そう。でもわたしたちは結婚するにはまだまだ幼かったの」