彼と彼女のヒミツな関係♪
「じゃあね~」
「ばいばい~~」
午後の授業も終わってみんながぞろぞろと教室を出て行く。
あたしも今週はお掃除ないし。
帰ろうっとそう思いながら席を立つ。
「ねぇねぇ、隣のクラスの橘さん、男の事一緒に帰ってたよ~」
「マジで!?付き合ってるのかな」
付き合ってたら一緒に帰るの?
一緒に帰れるの?
そうだよ!!あたしたち恋人なんだもん!!
ガタンと席を勢いよく立って大島くんの所まで急ぐ。
周りのみんなが不思議そうにして見てる
帰る準備をしている大島くんに向かって大きな声で叫んだ。
「大島くん!!一緒に帰ろう!!」
「うわ、心ちゃん頑張ってるよ~」
「昨日振られたのによくやるよね」
「黒崎~大丈夫かぁ~~?」
クラスのみんなが心配してそう言ってくれるけど。
「大丈夫~~~だってあたし達はんふが!!!」
がふっと大島くんの手が口元にあって
「黒崎さんちょっと」
怒ったような顔であたしをズルズル引っ張って教室を出た。