彼と彼女のヒミツな関係♪
今は蓮くんにも会いたくない、みんなにも会いたくない。
だったらどこに行こう、どこに走ろう?
そう思っていた時だった。
「私諦めないから、絶対に」
「困るよ、近藤さんぼ、僕は」
「じゃあ好きになってよ、私の事」
蓮くんと近藤さんの声がどこからか聞こえてきて
声の方向に足を進めてしまう。
「そんな事言われても」
「大島君は誰とも付き合ってないんでしょう?」
「そ、そうだけどでも」
「じゃあいいじゃない!」
初めて知った。
今分かった。
ヒミツにするってとても辛い事なんだ。
そして悲しいんだ。