彼と彼女のヒミツな関係♪


「あたし、初めて分かった。ヒミツの恋って憧れてたんだけど。
でもそれがとっても辛くて苦しいなんて..」


「心、ちゃん?」


「知って欲しいの。あたしのおじいちゃんとおばあちゃん、パパとママの話を」


「どうして?」


「あたしのパパ達もおばあちゃんたちも、ヒミツの恋をしていたから」


「今そんな話を聞いたって僕は..」


「蓮くん..近藤さんとキスしたの?」


少し距離を詰めて蓮くんを睨む。


「き!キスなんて、そんな僕は..」

「さっき二人っきりだった!!」

「あれは違う!!なんで心ちゃんがそんな事」

「何が違うの?あたしとは二人っきりになれなくて、
近藤さんとは二人っきりになれるの?」

「だからそれは..」


「あたしは彼女だよね?それとも近藤さんが彼女なの!?」

更にぐっと距離を縮めると

困ったような顔をして



「分かったよ、行くよ」


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