彼と彼女のヒミツな関係♪
「同じ道ぐるぐる回ってるような気がするのは僕だけかな?」
「へ?」
キョロキョロ周りを見ると
確かに..同じ道を歩いている!!
「もしかしてわざと?」
ぐっと距離を縮めてあたしを見つめる瞳に
急に恥ずかしくなって視線を逸らす。
「わ、わざとじゃないもん!」
サッと顔を反対に向けてそれからさっきまでの別れ道まで
急いで歩く。
「く、黒崎さん!待って!!」
ほら、二人っきりの時は名前で呼んでって言ったのに。
なんで普通に名字で呼ぶの?
蓮くんは何も分かってない
あたしの気持ちなんて。
ちっとも分かってくれないんだ。
「ただいま」
二人とも無言のまま家に帰ると
「おかえり~」
「お帰りなさい!」
ママとおばあちゃんが笑顔で迎えてくれた。