彼と彼女のヒミツな関係♪

「黒崎?」

今度は少し低めの声で呼ぶ。


「・・・」

それでも黒崎さんからの返事はなくて。


「黒崎心!!」

今度こそ怒鳴り声で呼んだ先生に

ゆっくりと顔を上げた黒崎さんは


「あ、先生はどう思います~?」

目をこすりながら質問したんだ。

先生が怒ってることなんてお構いなしに。

「何がだ?」

腕を組んで黒崎さんを見下ろす先生。


「だから~先生は~食パンに納豆アリだと思います~?」




「ぷっ」

思い出したら

笑いが止まらなくなってしまった。


「大丈夫かよ」

須賀君が心配そうな顔で見る。


「う、うん、クククッ、どうしよ..とまらなっ..」

「しっかりしろよ!」

「ごめんごめん」


大きな深呼吸をひとつして

それから須賀君の方を見る。



< 78 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop