彼と彼女のヒミツな関係♪
後ろから急に声が聞こえてきて
慌てて振り返る。
そこには
「お、大島くん!」
大島くんが笑顔で立っていた。
「どど、どうしてここに?」
「猫の声が聞こえたんだ。そしたら黒崎さんがいて」
驚いたよ、そう言って近づいてくる。
「あのね、子猫ちゃんね、あたしに抱っこされても
嬉しくないみたいで・・」
それでも離したくなくて
ぎゅーっと抱きしめ続ける。
「あたしが声をかけても、安心してくれないし、
きっとあたし、あた・・きらわれ・・」
ぽたぽたっと涙が下に落ちていく。
どうしよう、あたし動物にまで嫌われてるんだ・・
「ちょっと見せてみて?」
大島くんがあたしからゆっくり猫を抱き上げ見てみると
「あぁどうりで鳴くはずだよ」