彼と彼女のヒミツな関係♪
子猫ちゃんを動物病院に連れて行って
治療してもらっても
それを払うお金なんて持ってない。
しょんぼりするあたしに
「大丈夫、黒崎さんはお友達割り引きにしておくから」
にっこりと笑顔で言ってくれた。
「お友達割引?」
「うん、そうだなぁ、ジュース一本でいいよ?」
「でもそれじゃあ!」
「その代わり、この子、黒崎さんが飼ってくれないかな」
「でもきっとあたしなんかより」
「ううん、きっとコイツも黒崎さんと一緒にいたいって
思ってるはずだよ」
不思議
大島くんの言葉には
不思議な力がある。
優しい声に
その笑顔に
あたしはどうしたって逆らうことなんて出来なくて。
むしろあたしでも出来ちゃうんじゃないかって
勘違いしちゃう。