彼と彼女のヒミツな関係♪
「お帰り~その子が子猫ちゃんね」
ママがリビングから玄関に向かいながら抱かれている
子猫ちゃんをみる。
「うん!可愛いでしょう?」
みてみて~っとママに見せた。
「うわ、小さい、本当に子猫なのね」
ママも目を輝かせて子猫ちゃんを見つめる。
「それでね!ママ!さっそく名前を決めなきゃいけないんだけど」
そこまで口にしたあたしに
「タマだ」
「ひゃ!!」
後ろから男の人の声が聞こえて振り返ると
そこにはパパが立っていた。
「おかえりなさい、早かったのね」
「あぁ、まぁな。で、それか?例の猫は」
パパが靴を脱ぎながらあたしと子猫ちゃんを見る。
「うん!どう可愛いでしょう?」
はいっとパパの前に差し出すと
それをしっかり抱き上げてじーっと見つめる。