彼と彼女のヒミツな関係♪


「お帰り~その子が子猫ちゃんね」


ママがリビングから玄関に向かいながら抱かれている
子猫ちゃんをみる。

「うん!可愛いでしょう?」

みてみて~っとママに見せた。


「うわ、小さい、本当に子猫なのね」

ママも目を輝かせて子猫ちゃんを見つめる。


「それでね!ママ!さっそく名前を決めなきゃいけないんだけど」

そこまで口にしたあたしに


「タマだ」

「ひゃ!!」


後ろから男の人の声が聞こえて振り返ると

そこにはパパが立っていた。


「おかえりなさい、早かったのね」

「あぁ、まぁな。で、それか?例の猫は」


パパが靴を脱ぎながらあたしと子猫ちゃんを見る。


「うん!どう可愛いでしょう?」


はいっとパパの前に差し出すと

それをしっかり抱き上げてじーっと見つめる。




< 95 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop