彼と彼女のヒミツな関係♪
「あはは、それで名前タマになったんだ」
隣で大島くんが笑いながらお昼ご飯を食べる。
「そうなの!!もうパパったらひどいでしょ!?」
「でも、可愛いじゃない、タマも」
「そうだけどぉ」
あたしはもう少し可愛い名前がよかったなぁ~。
ぶつぶつ言いながらお弁当に入っていたハンバーグを
一口で口に入れる。
次の日も雲ひとつないお天気で。
中庭で一人ご飯を食べいていた
大島くんを見つけたあたしは百合ちゃんの誘いも
断って中庭に直行した。
「でもね!タマ、名前気に入ってるのか、
名前で呼んだらちゃんと来てくれるんだよ?」
「それは良かったね」
「うん!まぁ今回はパパが正しかったのかな?」
「ふふふ。黒崎さんのお家は楽しそうだね」
「そうかな?あたしの家は普通だよ?」
「ううん、羨ましいよ。僕には母さんはいないから」
「え?」