彼と彼女のヒミツな関係♪
「一昨年、病気で亡くなったんだ」
「大島くん・・」
「もう助からないって言われてさ、でも必死に、最後まで生きた」
「・・・」
何も言葉が見つからない。
あたしは何も言ってあげられない・・
「ひっく、あた、しごめんなさ、い..」
「泣いてるの?」
大島くんがあたしの頬に伝った涙をハンカチでぬぐってくれる。
「だって、あたし」
「黒崎さんが泣くことないんだよ?こっちこそごめんね」
「うっうぅ」
「ああ、ほらほら、もう泣かない」
なだめるようにあたしの頭をよしよし撫でてくれる。
大島くんって本当に優しいんだ。
「参ったなじゃあこれ、あげるよ」
そう言ってポケットから取り出したのは
小さなピンク色のキャンディー。