すき。ただ一言


玄関を入ると、


お父さんが居た。


「おぉ雫」

「何処かへお出かけですか?」

「あぁ。ちょっとな」

お父さんはあたしを見ない。
まぁもう慣れたけど。

「心、婚約するそうですね。ご存知ですか?」

お父さんが知らないわけがない。



< 77 / 95 >

この作品をシェア

pagetop