ずっと…
「よいしょっ」
重い荷物を背負って
靴を履いた
「気をつけなよ」
「うん、ありがとう。一日一回電話するから」
そうおばあちゃんに言って家を出た
今日は少し楽しみにしてた
知り合いが主催するキャンプ
まぁ青少年の恒例キャンプみたいなのかなぁ
誘われたあたしは暇だったから行く事に
バイトもしっかり休みを取った
朝の陽射しに目を細めながら
駅に向かう
朝の駅前は人が多くて
荷物が邪魔
やっとの思いで乗って
あとは集合場所まで揺られればいい
あの男の子からメールが来て四日
今も毎日メールしてる
一番ビックリしたのが
シカトしてもまたメールが来る事
大体の男がシカトするともう送って来ないのに
この人はおはよとか
必ず送って来る
おかげであたしは暇もせずに過ごしている
「まおちゃんおはよー」
「あーおはよーです」
集合場所に着けばもうみんな着いていて
バスに乗っていた
あたしも必要な物を取り出して荷物を荷物車に預けて
バスに乗り込んだ
それからしばらくしてみんな集まったから
バスはゆっくり長野に向かって走り出した