ずっと…
やっとに家に着いて
22時までの時間をのんびりしていた
22時をちょっと過ぎても掛かって来ない電話に
ちょっとソワソワしだした
「電話鳴ってるよ」
おばあちゃんに言われて
携帯を開いた
着信 小川淳弥
急いで出る
「もしもし?」
『もしもしー?ごめんね少し遅れて』
予想以上に高い声
「大丈夫だよー」
そう言って笑った
じゅんじゅんもふふって可愛く笑って
少しドキッとした
緊張からドキドキとする胸を少し撫でた
『今何してたの?』
「ボーッとしてた」
『そっかぁ』
最初は普通に話してたのに
いつの間にか
あたしの事話してた
親の事
施設の事
妊娠の事
元彼の事
普段は絶対人に話さないのに
あたしが誰かに聞いてほしかったのか
それともじゅんじゅんに聞いてほしかったのかはわからないけど
じゅんじゅんはうんうん
って優しく聞いてくれていた
それが嬉しくて
あたしはいっぱい話してた