ずっと…

「やばー」

カラオケについてまずガックリ

人がいっぱい

夏休みのせいもあってか

みんなフリータイムで入っていて

あたし達はなかなか入れそうにもない

「どうする?違うとこ行く?」

美鈴がそう聞いてきて

あたしはじゅんじゅんを見る

じゅんじゅんはボーッとしていて

うーむと一人で悩んだあと

「めんどくさいから待とうか」

そうあたしが言うと

二人も納得したようで

椅子に座った

しばらく沈黙が流れて

あたしは鞄からタバコを取り出した

いつも通りに火をつけてから気づく

じゅんじゅんにタバコ吸ってること言ってなかった…

でも後戻りもできずに吸う

美鈴はあたしが吸ってること知ってるからいいとして

じゅんじゅんは…

横目でふと見れば

じゅんじゅん本人は

気にしてない様子

あーとりあえずよかったかも

「よっしー来るって」

「は?」

美鈴がいきなりそんな事を言い出して

あたしはびっくり

「よっしーって?」

じゅんじゅんが不思議そうに聞いてくる

「美鈴の彼氏、気をつけてねハンパないくらいにいちゃつくから」

「ガチかぁー」

少しうなだれるじゅんじゅん

初めて見る人にはキツイかもな


「来たみたいだから行ってくるー!!」

美鈴が嬉しそうに

走って外に行く

あたしとじゅんじゅんは

苦笑い

少しして

美鈴とよしおが登場

「あ、どうも」

じゅんじゅんとよしおが挨拶してからが

うちの葛藤の始まりだった


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