ずっと…
「よっしー」
そう言ってキスばかりする二人
まだ待っていて
人だってたくさん居る
「だから、やめいってオイ」
うちは笑いながら止める
じゅんじゅんもうわーと叫びながら笑う
「二人ともなかなか会えないから許してあげて」
うちが苦笑いを浮かべながらそう言うと
じゅんじゅんも顔を少し赤くしながら
「大丈夫だけど、よくここまで出来るな」
なんて言う
あー、人前でいちゃつくの好きじゃないのね
と理解した
二人の時にイチャイチャしたいと
なるほど
美鈴達がそうやっていちゃついてる間にも
あたし達はやっと中に入れた
「何歌おっかなー」
じゅんじゅんが笑いながら
そう言う
美鈴達は相変わらずイチャイチャ
あたしとじゅんじゅんの距離は1メートルくらい
もっと近くに行きたいな
なんて思ったり
「あ、まおこの曲好きだよね」
じゅんじゅんが見せてきた
「うん、好きだよ」
「歌っちゃおっかな」
「本当?歌って歌って!」
あたしがメールしてる時に
じゅんじゅんに教えた曲
『じゃあカラオケ行ったら歌う』
そう言ってくれてた
メロディーが流れ出して
じゅんじゅんが歌いだす
びっくりするくらい
綺麗な声
なんだかその歌声に
すごくすごく
ドキドキした
歌っている横顔を見て
思わず好きになってしまいそうだった
けど認めたくない
そんな自分がいた
ネットからなんて
信じられない
信じちゃいけない
気持ちを否定しているのに
好きって気持ちは
大きくなっていた