ずっと…

施設に入った小6のはじめ

ここであたしは新しい生活を始める

そう思っていた

あたしが入った寮には

みんなが怖がるボス的な子が居た

その子は高2

見た目もヤンキー

まんまと目をつけられ

良いように殴られた

あたしも殴り返したけど

高2の太めな子には敵うはずもなく

それから服を燃やされ

ご飯は捨てられ

職員は見ないふり

小6のあたしにはどうすればいいかわからなかった

勇気を振り絞って

その子に聞いた

「どうしたら普通に生活させてくれるの」

その子は笑いながらこう言った

「援交して金持ってこいよ」

その頃のあたしは

どうしようもない弱い奴で

援助交際の意味もよくわかってないそこら辺のただのガキで

でも体を売るという事はわかっていた

恐怖に負け

職員に相談することも出来ずに

ただ頷いた

そんな小6時代


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