ずっと…
「じゃああたしそろそろ帰るわー」
美鈴が立ち上がって
帰ろうとする
「じゃあ俺も……って、あ」
じゅんじゅんが携帯を確認して
固まった
「どうしたの?」
うちがそう聞くと
じゅんじゅんは少し焦った顔をする
「地下鉄もうない…」
「へ?」
あたしと美鈴はキョトン
どうしよ
うーん
「じゃあ泊まってけば?」
「え?!」
じゅんじゅんと美鈴が
声を揃えて言った
「だってないなら仕方ないじゃん?」
「まぁ確かにそうだけど…」
じゅんじゅんが
ちょっと困った様に言う
「あたしは別に平気だよ」
いやらしい意味とか
まったくないし
「うーんじゃあ泊まる」
そう言われて
ちょっと嬉しかった
「じゃああたしは帰るね」
「おう、気をつけてね」
「ありがとう、ごちそうさま」
美鈴を玄関まで送って
あたしは部屋に戻る
じゅんじゅんと二人っきり
へんな期待はないけど
ドキドキしてる
「タバコ自由に吸っていいよ」
「あ、ありがとう」
じゅんじゅんはそう言って
あたしのタバコを吸う
その間にも
あたしはじゅんじゅんの着替えを探した
「これに着替えちゃっていいよ」
「わかったー」
それからしばらく
話したりしてた
あたしの過去の話とか
お菓子作って
二人で食べてた
朝まで馬鹿みたいに話して
はしゃいで
あたしは久しぶりに笑って
ドキドキしてた
安心したらいつの間にか
寝ちゃってて
起きたのは
10時くらいだった