ずっと…
「おはよ」
起きたらじゅんじゅんのが先に起きてた
携帯いじって
「まお寝言言ってたよ」
「嘘」
「本当、しょーもねって」
「ガチかぁ、しょーもねってなんだよ」
またくだらない話ばかりして
時間は過ぎて行く
ご飯食べて
じゅんじゅんが帰ろうとした時に
また美鈴が来た
あたしもバイトだから
準備して
三人で家を出た
道歩いてる最中に
美鈴が言う
「じゅんじゅんさんにはまお渡さないからねー」
ヤキモチ焼きな美鈴は
あたしの腕をガッチリ掴んじゃって
「ガチかぁ、渡さないかぁ」
じゅんじゅんは苦笑い
駅の改札で
「じゃあまたね」
そう言って
バイバイした
じゅんじゅんが去っていく
その後ろ姿を
ずっと見てた
あたしはそのままバイト行って
美鈴は外で友達とあたしを待ってた
バイト中も
ずっとじゅんじゅんの事ばっか
なんなんだろ
この気持ち
わかんない
好きなのかな
でも
なんかわかんないよ
バイトも終わって
美鈴と合流してから
じゅんじゅんからメールが来た
『よかったらリアル見てね』
「へ、なんだろうね」
興味深々な美鈴と一緒に
じゅんじゅんのリアルタイムを見た
パスがついてて
教えてもらったパスを入力
「え………」
書いてあったのは
『好きになったかもしれない、まおの笑顔が大好きです』
もっといっぱい書いてあったけど
テンパり過ぎてあやふや
でもその時わかった
あたしも好きなんだって
『ありがとう、今度会った時ちゃんと言って』
そう返した
そして、8月22日にある花火大会に誘った
元彼を忘れ
新しい恋をした
八月の半ば