ずっと…
あなたに告白された813

それからと言うもの

あたし達は付き合っていないのに

恋人みたいなメールばかりしていた

写メで送られて来たのには

オムライスにケチャップで

「まお」なんて書かれてたり

花火大会前日に

あたしの家にお泊りすることになっている

早く21日になれ

なんてあたしも思ってたり

「まお、明日バイトは?」

12日のバイト上がり

おばあちゃんは夕飯を作りながら

あたしに聞いてくる

「ないよー、13、14って休み」

「あら、じゃあ暇じゃないの」

「暇だよー、死ぬほど暇だよー」

そう

学校に行ってないあたしは

バイトが無いとただの暇人

『まお今何してるのー?』

じゅんじゅんからそうメールが来て

ちょっとした期待をしながら

メールを返した

『明日バイト休みだから、何しよっかなーって考えてる』

会えないかなー

てか誘ってくれないかなーなんて思ったり

ブー………

急いで携帯を開く

『明日は朝から俺の家っしょ!』

来た!

『本当にー?じゃあ行くー!』

携帯をゆっくり閉じて

「やったぁあ!」

思わず叫んだ

「何大声だして」

おばあちゃんはびっくりした顔で

あたしの部屋に来た

「明日じゅんじゅんと会うのー!」

「あ、そうなの、良かったね」

おばあちゃんは少し笑って

夕飯を置いてくれた

約束したのは9時に湘南台

じゅんじゅんが早く会いたいからって

あたしはご飯を食べた後

服をすごーい選んで

デニムのベアワンピに

黄色のタンクトップ

白レースのベスト

ハートのネックレスをチョイスして

靴はグラディエーター

「これでばっちりでしょ!」

7時に起きなきゃなのに

テンションが高くて寝れずに

朝になってしまう

そんなあたし

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