ずっと…
じゅんじゅんのバイトが終わるまで
1人デパートの一階で待つ
頭の中はこのあとの事でいっぱいいっぱい
告白
されんのかなぁ
どうなんだろう
もうちょっとで終わるから
それをひたすら待つ
早く会いたい
会いたい
ブー…
「あ、じゅんじゅん」
気づいたらもうバイトは終わる時間で
電話がかかってきた
急いで電話にでる
「お疲れ様ー」
『ありがとうー、今どこー?』
「一階に居るよ」
『…あ、居た居た』
プツンと電話が切れて
パッと顔を上げれば
そこにはニコニコ笑うじゅんじゅんが居た
「本当に待ってたんだ」
「うちは待つ女だから」
「ありがとね、じゃあ外出よっか」
そう言って
スタスタ歩きだしたと思ったら
「やっべエイトフォーだ!」
とか言ってエイトフォー購入
エイトフォーでなぜそこまでテンションが上がるのか
謎である
エイトフォーを買った後
じゅんじゅんの家の近くにある公園で休憩
「はぁあ疲れた」
そう言うじゅんじゅんを見ていたら
目が合って
何故か顔をすぐにそらす
「あーしなきゃあ…」
「何を?」
鈍感なあたしはわかんなくて
こんな意地悪を無意識にしてしまう
なんか微妙な空気が流れて
あたしは美鈴に電話した
『あい』
ハンズフリーにした携帯からは
テンションが低い美鈴の声
「ヤッホー」
『ヤッホー、てかじゅんじゅんさんに告白された?』
「ぶふっ!」
じゅんじゅんが飲んでいたジュースを勢いよく吹き出した
「うっさいな!今するわ!」
じゅんじゅんは顔を真っ赤にして笑いながら美鈴に言った
『おー、じゃあ早くしろよぉ、あたしの前でしろよぉ』
「いやそれは無理があるでしょ!するから、したらまた電話するから!!」
『ちっ、わぁったよ』
そうして
ゆっくり携帯を閉じた
一瞬沈黙に包まれて
緊張感が襲う
「まお…」
じゅんじゅんの声が少し低くなった