もじ♡こい (完)
「アゲちゃん。今日はどっちで遊ぶ?痛い方?それとも気持ち良い方?」

アゲちゃん=私です。

族の時のミドルネームみたいなもん。

「ふざけんなよ!!今度こそテメーコロスかんな!!」

アイツの気持ち悪い目。

もしかしてキマってんのか?

昔から薬中で有名だったからな。。。

キマってたらヤバイな。。。

アイツは元「般若」のサブリーダーの大樹-ダイキ-

そして私の大事なモノを奪った奴。

不意を付かれた私も悪いけど。

あの日。あの時。

アイツさえ居なければ。。。

アイツともう1人。

もやしみたな細い奴を連れてる。

コイツは相手になんないな。。。

巻き込まれないように離れて見物してるしw

アイツは私の肩に腕を回して

「ねぇ。昔のヤクザみたいにアゲちゃんマワシテやろうか?痛いより気持ち良い方がいいでしょ?」

マワシテヤロウカ・・・

-----   ドクンッ

マワシテヤロウカ---

ドクンッ----

昔の嫌な記憶が鮮明に脳裏に浮かぶ。。。

「テメー!!ふざけんな!!」

私は右足に思いっきり力を入れてアイツの脚を踏み潰した。

今日、自分を褒めてやりたいのはエンジニアブーツを履いていた事w

普段バイトに出かける時は必ずスニーカーを履く私。

このお陰で少しでもアイツに痛みを与える事が出来た。

「・・・。クッ。お痛がお好みの様だね!!」

昔より肥えたアイツの手は脂肪で膨れてて、私の頬を覆い隠す。

多分手形が付くくらいのビンタだったと思う。

かなり効いた。。。

「アゲちゃん。タケちゃん呼んでよ。俺さぁ~。アイツ殺さないと収まんないんだよね。
痛い痛い。傷跡。」

アイツは背中を巻くって背中の傷を見せる。

・・・。

そう言えば、コイツ。

タケルにバイクで引かれたんだっけ。

無残と言うか、アッパレ!!と言うか。。。

アイツの背中にはタケルが付けた傷が綺麗に残ってた。
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