もじ♡こい (完)
「ダッセ~~。また。負けたよ・・・」

ってか、30手前でガチで喧嘩するとは思わなかったw

体力落ちたな。。。

夜空を見上げて、いろいろ考えた。

今日。この出来事は神様が仕組んだ私への罰だ。

優真を傷つけた罰だ。

優柔不断な私への罰。

私が憎いアイツを使って、神様は罰を与えた。

この心の痛みも体の痛みも。

きっと優真の痛みなんだ。。。

そう思わないとやり切れなかった。

涙を拭おうと頬に手を当てるとアイツに打たれた頬は少し腫れていた。

体中は擦り傷。切り傷で血が滲んでたけど。

幸い顔はあの1発だけだった。

横になってると何度か出入りする車があった。

「ヤベ・・・。引かれる」

体中の痛みを押し殺して引きずりながら自分の車まで歩く。。。

「チクショー・・・。なんでいつもこうなんだよ・・・」

車まで来たけど乗り込む気力がなく後輪のタイヤにもたれ掛かり少し休む。。。

その間にパチンコを終えた客。

これから打ちに行く客。

いろんな人に冷ややかな目で見られる。

誰か呼ぼうとしたけど携帯を実家に忘れたまま出てきた様で連絡さえ出来ない。

今、何時だか。

どれくらい時間が経ってるかさえ把握出来ない。

自分の車で休んでどのくらい経ってたかな。。。

1台のバイクが駐車場に入ってきた。

バイクは2人乗りしてて駐車場内を流してた。

「・・・。また。戻って来たのか。アイツ・・・」

てっきりアイツが私を探しに戻ってきたと思った。

「今日で死んだな・・・」

そう思ってると、バイクは私に近づいて来る。

私の前で1度バイクを吹かして止まる。



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